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鳥獣戯画・守株待兎

2022年1月18日火曜日

龍 故事ことわざ熟語集 古人の知恵の凝縮

龍 故事ことわざ熟語集 中国文化の神髄を探る

龍は中国のシンボル的存在 龍にかかわる成語や故事は数知れず今に伝わる


龍にかかわることわざ
  1. 画龍点睛
     出典:唐·张彦远《历代名画记·张僧繇》
    南北朝の南朝の梁国に張僧ヨウという大層画が上手な将軍がいた。彼の描く絵はあらゆるものが生けるがごとく描き出した。日本の左甚五郎みたいな人だったようだ。ある時彼は金陵(今の南京)の安楽寺から頼まれ二匹の龍の壁画を描いた。彼の描いた龍は素晴らしく今にも天にも昇る勢いであったが、ただ不思議なことに二匹の龍には目が描かれていなかった。かれは皆に答えて、「目を書くと龍は天井をけ破って点に飛び去ってしまう」といったが、周りにせがまれてついに一匹の龍に眼を入れた。その途端雷鳴がとどろき、鱗を光らせた龍が壁をけ破り天上に上ってしまった。呆けたような人々が後にみたものは、壁に残った一匹の龍の絵だけだった。
    因みに「睛」は「晴れ」の晴ではなく、眼球を表す「睛」であるから、間違いのないように

  2. 葉公の竜 うわべはもっともらしく見えるが、実際はそうではないことをいう。
    出典:西汉·刘向《新序·杂事》
     昔、春秋時代に葉公と云う領主がいました。彼は龍が大好きで身の回りの物、家具など全てに龍をあしらったデザインを入れていました。天上の龍はこれを知って大変喜び、彼を訪ねました。ちょうどその時彼は一心不乱に龍の絵を描いていたが、龍が天上から降りてくるのを見て、恐れ慄き逃げ出しました。彼が龍を好むというのは結局嘘だったのです。

  3. 龍頭蛇尾 初めは勢いがよいが、終わりになると振るわなくなることの比喩
    出典:宋·朱熹《朱子语类》第130卷』
     始めは威勢が良いが、終わりにはどうしてこうも尻すぼみなんだ:朱熹は中国,南宋時代の思想家。 いわゆる朱子学の大成者。
     初めは勢いがよいが、終わりのほうになると振るわなくなること。

  4. 竜攘虎搏 竜と虎とが争う様に、強い者同士が激しく争うさまをいう。
     互角の力をもった強い者同士が激しく戦うこと。力の伯仲した英雄・強豪などが、あたかも竜ととらとがぶつかって戦うように勝負すること。▽「攘」は排除する、うちはらう、「搏」はなぐる意。
     出典:『三省堂 新明解四字熟語辞典』

  5. 独眼竜 
     日本では独眼竜の勇名をはせたのは戦国時代の武将・伊達政宗。政宗は梵天丸と名乗っていた幼少の頃、天然痘のため右目の視力を失ってていたが、成長するにつれその劣等感を克服し、ついには東北の覇者となった。秀吉とのたびたびの確執にも耐え、関ケ原の合戦でもうまく立ち回りその力を温存し、江戸幕府が誕生の後は伊達氏の領地は「仙台藩」となり、政宗公は仙台藩初代藩主となります。

     海の向こうの中国で独眼竜との号を以て畏怖と尊敬の念を集めた武将は、猛将李克用である。彼は突厥の沙陀部出身で地方で悶々としていたが、唐の徽宗皇帝の下で、黄巣の乱の討伐に起用され勇名を馳せ、一躍時代の寵児となった。彼の軍は全て全身を黒衣をまとっていたので、黄巣軍はその進軍に「鴉軍来る」と恐れおののいたという。こうして李克用はその功により今の甘粛省の郡王に任ぜられたが、後の後梁の皇帝となる朱全忠との権力争いに敗れ失意のうちに世を去った。

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